動的耐震診断は、よりよい耐震改修のお役にたてるシステムです。
また、上棟時および新しい建物の構造確認にも利用できます。
動的耐震診断とは? 調査の方法 診断からわかること Q&A
【 調査の方法 】
■調査の映像
動的耐震診断・調査の映像をご覧頂けます。
※ご覧頂くにはWindows Media Playerが必要です。お持ちでない方は、Microsoftのホームページからダウンロード(無料)してご覧ください。
■建物の測定
動的耐震診断を行う時には、水平起振機を建物2階の床に設置します。
建物2階の床に検出器を設置することで、建物1階の挙動を把握することができます。
建物1階の挙動を調べるのは、地震時には1階が崩れ落ちて倒壊することが圧倒的に多いためです。
検出器は、建物の両端、最低4点(X方向計測時は南北の2点、Y方向計測時は東西の2点)設置します。
そうして、建物が均等に揺れているか歪みをもって揺れているかが判断できます。
建物の南・北どちらが揺れやすいか、また東・西のどちらが揺れやすいか、現場計測時にもある程度の判断が可能です。
北側より南側の方が大きく 揺れている計測データ |
■現場で確認できること
現場で確認できることは主に、
(1)何Hzで最もよく揺れたか(卓越周波数)
(2)南・北(東・西)がそれぞれ何galで揺れたか(加速度値)
の2点です。
このデータから読み取れること ・卓越周波数4.1Hzは、木造住宅においては低いほうである →剛性の低い建物である可能性がある ・北側(赤線)に比べ南側(青線)の方が1.8倍程度大きく揺れている →南側のほうが剛性が低い建物である |
現場では「震度いくつまで安全な建物か」という最終結果を表示することはできません。
解析処理の上、後日報告書で提出となります。